
今回はインテリア目線のテレビの「サイズ選び」&「配置の方法」を解説します。
テレビは適切なサイズ・配置の選び方を知っていないと、「生活感がでる。。」「雑多な印象になる。。」といったこともあり得ます。
今回の記事を参考にワンランク上のインテリアを目指しましょう。
テレビで生活感が出てしまう原因
まずは自宅のテレビがなんだか、「雑多な印象がある、、」ということで悩んでいる場合には、以下の観点をチェックしてみましょう。

テレビデザインがダサい

テレビデザインを大きく左右するのは以下のポイントです。
・スタンドデザインが雑多な雰囲気がある
・モニターフレームが太くてヤボったい
テレビデザインを選ぶ際には、なるべくスッキリとしたデザインの物を選択するのがおすすめ。
テレビ周辺に物がたくさんある

テレビの周辺には物が散乱しやすいです、、
・リモコンが平置きになったまま
・AV機器が目立っている
テレビ周辺には物を配置するとしても、「飾る」「ディスプレイ」の要素となる
「オブジェ」「フラワーベース」を配置するのがオススメ。
配線がごちゃついている

テレビ周辺には、「AV機器」「ルーター」「モデム」「ゲーム機」など、多くの機器が集中しやすいです。配線をスッキリさせるために以下の方法を検討してみましょう。
〜配線ボックス〜

〜配線モール〜

〜テレビボードに収納〜

テレビサイズが適切でない
もう一つのパターンとして、空間の広さに相応しいサイズを選択できていないパターン。
テレビは視聴距離でサイズを選ぶのがセオリーですが、例えば以下のようなパターンは残念。。

・空間の広さに対して小さすぎるテレビ
・空間に対して大きすぎるテレビ
筆者の主観的な目安は以下の通りです。少しザックリですが、これぐらいの大きさがあると少しゆとりのある印象が与えられます。
空間の広さ | テレビサイズ(目安) |
6〜8畳 | 40〜50インチ |
9〜14畳 | 50〜60インチ |
15畳〜 | 60インチ〜 |
テレビのサイズ選びの観点
続いて、テレビのサイズ選びの観点をいくつかご紹介します。いずれの観点も重要なので、テレビの購入の際には参考にしていただければと思います。

視聴距離で選ぶテレビサイズ
まずは、視聴距離とテレビのサイズの目安です。これはおおよその目安なので、用途に合わせて多少前後しても良いと考えます。
テレビサイズ | 画面の横幅(約) | 適正な視聴距離(目安) | 向いている用途・部屋 |
32インチ | 約70cm | 約1.0〜1.2m | 寝室、小型リビング |
40インチ | 約89cm | 約1.2〜1.5m | 1人暮らしのリビングなど |
43インチ | 約95cm | 約1.3〜1.6m | リビング、書斎など |
50インチ | 約111cm | 約1.5〜2.0m | 一般的なリビング |
55インチ | 約123cm | 約1.8〜2.3m | ゆったりしたリビング |
65インチ | 約145cm | 約2.0〜2.5m | 広めのリビング、ホームシアター |
75インチ | 約167cm | 約2.5〜3.0m | 大型リビング、シアタールーム |
・映画を視聴したい場合には大きめのサイズを選択
・あまりテレビを視聴しない場合には小さめのサイズを選択
予算から選ぶテレビサイズ

続いて、テレビにどの程度のお金をかけられるかは人によって大きく異なるでしょう。現在のテレビ価格の目安は以下の程度です。価格ににあった対価が自分にとってあるのか?とう観点もとても大切です。
テレビサイズ | 解像度(目安) | 一般的な価格(目安) | 向いている用途・部屋 |
32インチ | フルHD | 25,000〜45,000円 | 寝室、小型リビング |
40インチ | フルHD/4K | 35,000〜60,000円 | 1人暮らしのリビングなど |
43インチ | 4K | 45,000〜80,000円 | リビング、書斎など |
50インチ | 4K | 60,000〜100,000円 | 一般的なリビング |
55インチ | 4K | 70,000〜120,000円 | ゆったりしたリビング |
65インチ | 4K/8K | 100,000〜180,000円 | 広めのリビング、ホームシアター |
75インチ | 4K/8K | 150,000〜300,000円以上 | 大型リビング、シアタールーム |
視聴する対象から選ぶテレビサイズ
前述の通りテレビで何を視聴するかは人により異なります。前述の目安の大きを参考に用途に合わせて、「大きめを選択」「小さめを選択」するのか検討してみましょう。
・映画を視聴したい場合には大きめのサイズを選択
・地上波の情報番組、バラエティーが中心であれば標準的なサイズ

壁面サイズで選ぶ
続いての観点として、壁面のサイズからテレビサイズを選ぶ方法です。これは大きさの制限がかからないかという観点で考えていただければと思います。
〜画面との干渉物をチェック〜
例えば、「照明スイッチ」「インターホン」などとの干渉はないかチェック

〜左右の壁との距離をチェック〜
左右の壁と画面の縁が近いのも圧迫感が出るのでオススメできません。目安として50cm程度は余白を持たせると良いでしょう。

壁掛けor据え置きで変わるサイズ
テレビの配置には大きく分けて以下の3パターンがあります。
「据え置き」「壁掛け」「移動式」
視聴距離を確保しやすい順で言うと、「壁掛け>据え置き>移動式」となります。
逆に言うと大きなテレビを部屋に置きたいと考えている方には、壁掛けがオススメだと言えます。


賃貸でも壁掛けテレビを配置する方法
〜ウォールキャビネット型テレビボード〜

〜2×4材を使った配置〜

オシャレな移動式テレビ
〜ACTUSのテレビスタンド〜


〜パナソニックVIERA(ビエラ)レイアウトフリーテレビ〜


テレビボードの大きさ選び
テレビボードはテレビの幅より左右20〜30cm以上広くが理想
たとえば、55インチのテレビ(幅約123cm)なら、テレビボードは幅150〜180cm程度あるとバランスが良いです。
左右に余白をつくることで、圧迫感が減り、美しく安定した印象に。

テレビボードが小さすぎると“窮屈”な印象に

ボードの幅よりテレビの方が大きいと、見た目のバランスが悪く、部屋が狭く見える原因になります。
特に横幅が揃っていないと「不安定」「圧迫感」「チープ」な印象を与えてしまいます。
テレビとボードの高さの関係も重要
ソファに座ったとき、**視線がテレビの画面中心に合う高さ(約35〜45cm)**が理想。
テレビが高すぎると首が疲れ、低すぎると見づらいため、テレビボードの高さ選びも重要になります。

余白の活かし方で空間が変わる

テレビボードの左右に植物・照明・雑貨などを飾る余白を作ると、空間にリズムが生まれ、生活感を抑えられます。
テレビだけが主張しすぎず、インテリアの一部として自然に溶け込むのが理想的です。
テレビサイズ | テレビ幅の目安 | 推奨テレビボード幅 |
43インチ | 約96cm | 120〜150cm |
50インチ | 約112cm | 140〜170cm |
55インチ | 約123cm | 150〜180cm |
65インチ | 約145cm | 170〜200cm |
テレビボードの素材選び
インテリアスタイルとの統一感
北欧系やナチュラルインテリアなら、木目のボードに黒やグレーフレームのテレビが◎。
モダン・インダストリアル系なら、黒・スチール製のボード+薄型大画面がマッチ。

〜素材・カラーの共通点を作る〜
新たに家具を新調する際のセオリーとして、既存の家具との調和を考える観点がとても大切です。テレビボードにおいても、既存の「家具」「オブジェ」との素材・カラーの共通点があるものを採用するのがオススメです。
テレビの配置のポイント
それでは、最後にテレビの配置のポイントについてご紹介します。
大前提として、
「正解は無いがNGポイントはある」
「生活スタイルに合わせた配置を考える」といった考え方が大切です。
窓と干渉する位置はNG
窓枠と干渉することで、「窓からの採光を遮る」「カーテンと干渉する」などのデメリットがあります。配置の際にはテレビのフレームが窓枠と干渉していないかチェックしてみましょう。

視聴距離の確保はできているか?
前述のテレビサイズに対する適切な視聴距離が確保てきているかチェックする観点が大切です。
例えば、「55インチのテレビで1.8〜2.3m程度の視聴距離が必要」とされています。
実際にメジャーで計測するの2.3mと言うのは意外に長い距離だったりします。テレビの配置を考える際には、テレビサイズを調整したりして、適切な視聴距離を確保する観点が必要です。

ダイニングテーブルから視聴するパターン
こちらは、我が家のLDKの間取りの例ですが、ダイニングテーブルから視聴するパターンの配置です。この場合には、どこに座るかで視聴距離が異なります。
なので、目安としてテーブルの中心からテレビまでの距離が適切な視聴距離か確認しましょう。
また、このパターンでは後述のパターンより多くの人と一緒にテレビを視聴できるというメリットがあります。

ソファーから視聴するパターン
続いて、ソファーを配置したリビングエリアでテレビを視聴するパターンです。
この場合には、ソファに人が座った際に人の頭の位置からテレビまでの距離を意識しましょう。どのような形状のソファを配置するかによって、「視聴距離」や「視聴する角度」が変わってきます。

壁掛けテレビの方が視聴距離を確保しやすい

壁掛けテレビについては
「視聴距離が確保しやすい」とうメリット意外に、
「スッキリとしたデザインになる」など、インテリア目線でもメリットがたくさんあります。
我が家の場合には、リビングエリアに65インチのテレビを壁掛けで配置しています。工夫したのは以下の点、
・壁内の隠蔽配管でテレビとテレビボードを繋いでいる
・テレビ背面に下地を配置した
・テレビ背面にコンセントを用意した
移動式モニターはフレキシブルな配置が可能
移動式モニターは最近では各種メーカーから発売されてきました。
YUKICH NO HOMEのチャンネルでもご紹介しましたが、「adget Alternative」は移動式の32インチタブレットで、デザイン・操作性ともにオススメです。

〜まとめ〜
今回は「テレビのサイズ」「テレビの配置」「テレビボードの大きさ」をインテリア目線で解説しました。これから住宅の購入、テレビの購入を検討している方は、是非ご紹介した観点でインテリアの完成度を爆上げしてみていただければと思います!
