今回はラグのサイズ選びの基本をご紹介します。サイズが違うことでインテリア目線でどのようなコトが変わっているのか?「ソファ」「ダイニングテーブル」などのサイズとどのように合わせていけば良いのかをご紹介します。
ラグ選びの正解はない
まず、大前提としてラグ選びに一般的な正解はありません。
例えば、「小さなラグを使っているパターン」も「大きなラグのパターン」もどちらもオシャレで居心地の良い空間を作ることができるからです。
〜小さなラグを使っているパターン〜
〜大きなラグを使っているパターン〜
大切なのは「自分の生活スタイル」「目指すインテリア」にマッチしたサイズとデザインを選ぶコトです。
ラグの大きさのパターン
市販されているラグはおおよそ以下のパターンに分けることができます。(玄関やバスマットを除く)このパターンに当てはめてどの大きさを選ぶべきなのか確認していきましょう。
〜1畳程度のラグ〜
〜1.5畳程度のラグ〜
〜2畳程度のラグ〜
〜3畳程度のラグ〜
ラグの形状
続いて、ラグの形状についてご紹介します。形状によって「部屋の印象」が大きく変わることを意識しましょう。
スクエアタイプ
長方形や正方形のタイプで最もスタンダードなタイプです。意図がない限りはこのパターンをセレクトするのが無難です。
円形タイプ
円形タイプは曲線が強調されるので「優しい雰囲気」を作るのに適しています。
配置の仕方にもよりますが「動線を圧迫しにくい」「円卓と相性が良い」などのメリットがあります。
変則型タイプ
続いて、変則型タイプは様々な形状があります。「ラグで個性を出したい」「部屋の形状が独特」な場合にはチャレンジするのもオススメ。
選び方の観点が大切
ラグ選びには以下の観点が大切です。これらの観点を参考にして自分にとって適切なラグのサイズを選んでいきましょう。
・生活スタイルで大きさを選ぶ
・目安にすべき家具
生活スタイルで大きさを選ぶ
続いて、生活スタイルで選ぶラグの大きさについて解説します。
ラグは「実用性」と「インテリア目線」という2通りの視点がありますが、まずは「実用面」にフォーカスして解説したいと思います。
アクセントとして配置するパターン
1つ目のパターンが「アクセントとして配置するパターン」です。
このパターンでは、あえて小さなラグをセレクトするのがオススメです。
大きさの目安は、「0.25〜1畳程度」から選ぶと比較的すっきりした印象になるのでオススメ。
〜小さなラグをライヤーで重ねたパターン〜
単体で飾るより「立体感が出る」「素材感の違いを楽しめる」という特徴があります。
〜円卓のサイズ感に合わせているパターン〜
円卓と円形のラグの組み合わせは「鉄板」です。円卓より少し大きなサイズを選ぶのがスタンダード。
〜通路やオープンスペースに敢えてラグを敷く〜
一見動線の邪魔になるかと思いますが、アクセントとしてラグを敷いているパターンになります。
足元にラグがあるスタイル
このパターンでは、ソファやダイニングテーブルに座った際に足元にラグがあるパターンです。以下のポイントをおさえてラグのサイズを選んでいきましょう。
・「〇〇畳」の大きさに拘らない
・ラグは家具と同じ程度のサイズを選択する
・家具の形状に合わせたラグの形状を選ぶのがポイント
〜ダイニングテーブルの足元にラグを敷く〜
〜L型ソファに大きめのラグを敷く〜
ラグで寝そべって寛ぐ
続いて、ラグを大きく敷いてそこで座ったり、寝そべったり「床に近い生活スタイル」を取り入れるパターンです。以下の観点を持ちながら「大きさ」「配置」を考えてみましょう。
・まずは何人で使う空間かを考える
・一人当たり1畳程度はスペースがあるかチェック
〜ソファの前に3畳程度のラグを敷く〜
こちらのパターンではソファの前に大きめのラグを敷いています。センターテーブルがない場合には3人程度は寛げるスペースになります。
〜クッション&ラグのスタイル〜
こちらは、よりリラックスした空間となっておりソファを配置せずに、クッションとラグでより配置の自由度が高い空間を作っています。空間をより広く使えるのがポイントです。
目安にすべき家具
続いて、ラグの「サイズや配置」を考える上で、家具を基準として考えていくのもオススメです。基準となりやすい家具をご紹介します。
ソファ
まずは、ソファの周囲にラグを敷くパターンです。これは、ソファのサイズ感とのバランスを考えていくことが大切。基本的には、前述の生活スタイルに合わせたサイズと配置をセレクトするのがオススメです。
〜アクセントとして小さめのラグを敷く〜
〜ラグで作ろぐリラックススタイル〜
こちらは、ソファの前に大きめのラグを敷いて座ったりするパターン。クッション性のあるラグをセレクトするのがポイント。
ダイニングテーブル
続いて、ダイニングエリアにラグを敷きたい場合もあるかと思います。単調な床にアクセントを加えることによって、より垢抜けた空間を演出できます。
〜基本はテーブルの形状に合わせたラグがオススメ〜
〜ダイニンングテーブルに対して小さすぎるラグはNG〜
収納家具
続いて、キャビネットの周囲にラグを敷くパターンです。こちらは、実用面というよりは空間にアクセントを出すことが目的になりやすいです。
〜収納家具の幅に合わせて奥行きが浅いサイズを選択〜
配置のパターンはコレだけ
続いて、「ラグの配置」という観点です。これは非常にシンプルに考えて良いと考えており、2パターンだけを意識するようにしましょう。
部屋の中央に配置するパターン
まずは、大きなラグを敷く際にはこちらのパターンがオススメです。
家具よりも遥かに大きなサイズの場合には、部屋の中央にラグを配置することで見た目的にもバランスの良い空間になります。
家具に合わせて場所を選択するパターン
続いてが、家具の配置に合わせてラグを配置するパターンです。ラグの大きさが部屋に対して、そこまで大きくない場合には、家具の配置に合わせてラグの大きさと配置を決めるのがオススメです。
ラグ選びのよくある疑問
ラグ選びや使い方でよくある疑問について、以下で解説したいと思います。
家具と干渉して良いのか?
まずは、こちらのように「ラグに家具の脚の一部が干渉しているパターン」は大丈夫なのか?
〜模範解答はNG〜
模範解答では、家具がぐらついたりする場合があるのでNGということになるでしょう。他方、家具をラフに使いたいと考えている場合には、全く問題ないと思います。(個人的にもこの点は気にしないですw)この辺りは価値観次第で変わってくるかと。
ラグの汚れをどう落とすか?
ラグについた汚れは、軽いものであれば「濡れた雑巾で落とすことができるでしょう」。
他方、「色移り」「しつこい汚れ」に関しては、以下の方法がオススメ。
〜STEP1.汚れを電解質スプレーで浮かせる〜
〜STEP2.濡れたタオルを汚れの上に敷く〜
〜STEP3.掃除機で汚れを吸い取る〜
ラグの凹みは直るのか?
これは、「天然ウールであれば直しやすい」ですし、「化学繊維では治りにくい」ということになります。直す方法は至ってシンプルで、以下の方法がオススメ。
〜STEP1.倒れた毛をブラシなどで起こす
〜STEP2.スチームアイロンなどを当てる〜
〜STEP3.自然乾燥する〜
ラグの素材選び
ラグ選びでもう一つ大切にしていただきたいのが素材選びです。使用後に後悔しないために購入を検討しているラグの素材が何なのか必ずチェックしましょう。
基本的には、天然素材系の「ウール(毛織物)」「コットン(綿)」は、吸湿性があったり、凹んでも形状を回復しやすいなどのメリットがあります。
また、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維系は、「軽く」「生地が強い」ですが、「一度生地がへたると回復が困難」という特徴があります。
また、価格については天然素材系の方が高額になる場合が多いです。
ウール(毛織物)
原料:羊毛・カシミヤ・らくだ・モヘア
メリット:柔らかくて暖かい、弾力性に富み手触りが良い、湿気をよくとおす、シワになりにくい
デメリット:虫に侵される、洗濯がむずかしい、毛玉・遊び毛がでやすい
アクリル(ファー調)
原料:石炭・石油・石灰石・天然ガス
メリット:軽い・カサ高で暖かい・シワになりにくい、薬品や日光に強い
デメリット:吸湿性が少ない・高温で軟化・溶融する、毛玉・遊び毛がでやすい
ナイロン
原料:石炭・石油
メリット:非常に強い・軽い・弾力性があってシワにならない・薬品や日光に強い
デメリット:吸湿性が少ない・黄変する・高温で軟化・溶融する
コットン(綿)
原料:羊毛・カシミヤ・らくだ・モヘア
メリット:柔らかくて暖かい、弾力性に富み手触りが良い、湿気をよくとおす、シワになりにくい
デメリット:虫に侵される、洗濯がむずかしい、毛玉・遊び毛がでやすい
ポリプロピレン
原料:石油
メリット:最も軽い・強い・洗濯が簡単・酸やアルカリに強い
デメリット:熱に弱い
ポリエステル
原料:石炭・石油
メリット:強い・シワになりにくく型崩れしない・反発力が大きい・合成繊維中最も熱に強い
デメリット:吸湿性が少ない・静電気を帯びやすい、毛玉・遊び毛がでやすい
ラグマットが必要な場合
続いて我が家でも購入したのですが、ラグの下に敷く「ラグマット」についてご紹介します。これは、厚さが数センチ程度のクッション素材で、フワフワした質感になっています。
また、ラグマットは一般的にサイズに合わせてカットできるものが多いので、様々なサイズのラグに活用することができます。
薄手のラグを使用しているパターン
薄手のラグを敷いている場合、
「簡単にラグがめくれる」「ラグがすぐにズレてしまう」などのデメリットがあります。
これを解消する目的でラグマットを敷くのもオススメ。
ラグでゆったり寛ぎたいパターン
ラグの上で昼寝をしたいなど考えている方は、「毛足の長いラグ」を購入するのはもちろん必要ですが、ラグマットを敷くと一気にフワフワした感覚になれます。
〜まとめ〜
今回はラグの選び方について、「サイズ」「形状」「素材」などの観点をご紹介させていただきました。YouTube動画でも詳しく解説しているので是非参考にしてみてください。