今回はリビングに新たに設置した、一枚板の棚板をDIYで制作した方法やコツをご紹介します。一枚板の棚板は取り付け金具が見えず、とてもスッキリとした印象となります。他方、リフォームで依頼すると結構高額になります。今回は予算も安くて作れる方法をご紹介。
どんな棚板を作ったか?
まずは「どんな棚板」を「どこに」作ったのかご紹介します。
リビングに設置
設置場所はリビングスペースにしました。
我が家のリビングにはテレビボードがあるんですが、壁は殺風景になっていました。
「モノを飾るスペースをもう少し欲しい」ということで、間抜けしているスペースに棚板を設置することにしました。
また、「テレビボードがフロートタイプ」だったことや「金具が見えないスッキリした印象が好み」だということで、今回は一枚板の棚板を製作することにしました。
3段の棚板
棚板は3枚設置しました。スペースとのバランスを考え、ある程度高さのあるモノを飾りたいということで、あまり棚板を増やすことは避けました。
ちなみに、上部の2段の棚は750mmで下段は900mmの幅がとられています。
棚どうしのピッチは、上部が300mm、下部が450mmと下段の方が背の高いものを配置できるようにしました。
板厚へのこだわり
棚板は木目が綺麗な杉を選びました。こだわった部分は以下の点。
・板厚を30mm
・節がないものを選択
・木目が綺麗なモノを選ぶ
1点目の板厚は「薄いと見た目がチープになる」「耐荷重がある程度欲しい」という観点で30mmを選択しました。
また、価格も抑えたかったのでホームセンターで杉の板を購入しました。ホームセンターで木材を買う場合には以下の点に注意しましょう。
・節(穴)がないかチェック
・反りがないかチェック
揃えた材料・費用
揃えたのは以下の材料です。元々、ボンドや紙やすり、オイルは自宅にあったので、今回かかった費用は主に以下の部分です。
杉板:2000×200×30mm(2枚)
ダボ材:8mm
T補強金具:(6枚)
ボルト:木ねじ皿・3.5×32mm(100本)
オイル:ワトコオイル(ナチュラル)
木工ボンド:タイトボンド
紙やすり:#240・#320
〜費用の概算〜
杉板:1,408円/枚・・2枚購入
T補強金具:350/個・・6個購入
合計約5,000円
おそらく、リフォームで業者に頼むと1枚数万円はするのかかなり安く作ることができました。
使った道具
使った道具は以下の通り、一から道具を揃えるとここでも費用がかかりますが、我が家の場合には全て以前から持っていたので費用は掛からなかったです。
ちなみに、「電動ドライバー・ビット」「下地チェッカ」は購入しないと今回の棚板を製作するのはかなり難しいと思います。
・手で回すドライバーでは力が足りないので電動ドライバーが必要となります。
・正確に下地を把握するために下地チェッカーはマストです
・電動ドライバー(プラスドライバー・ドリルビット)
・水平器
・差し金(定規)
・下地チェッカー
・ハンドサンダー
作業手順
それでは、今回の作業手順をご紹介します。
ホームセンターでカット依頼
まずは購入する板を決めたらホームセンターにカットを依頼しました。理由としては以下の通り。
・直線1カットが50円と安価
・直線、直角のカットを正確に行うのは素人では困難
今回はスーパービバホームで依頼しましたが、休日だったのでカットは1時間半ほど待ちました、、
また、今回の寸法図がこちら。
棚板を30mmと100mmで2枚に分けて、木ダボと補強金具で繋ぎ合わせることで一枚板の棚板風に仕上げました。
紙やすりでの研磨
今回は紙やすりでまずは研磨を行いました。紙やすりで研磨することで、
・見た目が均質になり綺麗になる
・手触りが良くなる
・「ささくれ」「角を落とす」
といった意味があります。
紙やすりには番手といって、目の細かさが指定されていますが今回は240番で研磨した後に、320番で軽く研磨しました。
あったら便利なのが「ハンドサンダー」です。これがることで平らに研磨ができます。ハンドサンダーがない場合には、木の板にサンドペーパーを巻き付けるなど、平らな面を使って研磨しましょう。
木工用オイルを塗る
今回使用したオイルが「ワトコオイル」です。これはDIYをしている人ではほとんど知っているのではないでしょうか。扱いも簡単で今回のナチュラルカラーは、木の本来の美しさを残してくれます。
塗り方としては、タオルにオイルを染み込ませて均等に塗っていきます。オイルは以外に伸びるので少量ずつタオルに染み込ませて様子を見ましょう。
塗ってオイルが硬化するのに数時間かかるので待ちます。今回は2度塗りしました。2度塗りすることで、
・オイルの油膜が厚くなる
・木の色が濃くなる
この辺りは好みに合わせて何度塗るか決めると良いと思います。
〜オイルを塗る効果〜
そもそも、オイルを塗った方が良いのか?と聞かれた場合には、私の場合には絶対に塗ります。
・オイルは木の保護をしてくれる
・木がささくれてくるのを防ぐ
〜ダンボールで研磨〜
これはとある家具店の方から聞いたのですが、オイルを塗った仕上げはサンドペーパーではなく、ダンボールで研磨する方法があるようです。これで軽くだけ研磨することで、適度に塗りむらが残って質感がナチュラルになる印象があります。
ダボ穴を開ける
木ダボといって、今回は木製の直径8mmの部材を使いました。ダボを配置する場所に穴を開けるときのポイントは以下の点です。
・深さを均等にする
・垂直に穴を開ける
・板どうし同じ位置に開ける
これも言うのは簡単ですが、少し難しい作業です。
〜深さを均等にする〜
この点はドリルビットに深さの目安のテープを貼ることで、穴の深さを均等にすることができます。
〜垂直に穴を開ける〜
これは私の場合には木をL字に組んだ物にそわせて穴を開けています。しかし、精度が低いので専用のこちらのような道具を使うことをオススメします。
〜板どうし同じ位置に開ける〜
これは2枚の板を合わせた状態で線を引くきました。そうすることで、両方の板の同じ位置に穴を開けることができます。あとは、穴を開けるのを板厚の中央にすることもポイントです。
ボルト下穴を開ける
壁には長さ32mmのボルトで固定します。板厚が30mmなので直接ボルトを打ち込むと板が裂ける場合があります。なので、下穴をしっかりあえて置くのがポイントです。
今回は強度を高めるために、ボルトを斜めに2本ずつ近い位置に打ち込みました。これも板厚がある程度ないとできません。
設置位置の印づけ
設置位置をしっかりと定めるためにまずは高さを決めます。
水平器を使って板が水平になるようにして、板を取り付ける高さを定めます。
下地の位置をチェック
板を設置する高さを決めたら次は下地をチェックします。我が家のパネル工法では、おおよそ450mmごとに縦に柱が立っています。おおよその位置で下地チェッカーを打ち込んで棚板の位置を確認します。
板に補強材を取り付け
板に補強ざいと取り付けます。まずは補強時を板に当てて印をつけます。
印をつけた位置に下穴を開けていきます。少し面倒ですが、これも板が割れないようにするための工夫。
壁に板を取り付ける前なので、まずは壁側に設置する細い板の方に補強材を取り付けます。
壁への取り付け
最後に板を取り付けていきます。
〜細い板を壁に固定〜
まずは壁に近い方の細い板を取り付けます。下地があるポイントを狙ってボルトを打ち込んでいきます。板をもう一枚つなぐのでボルトの頭が飛び出さないようにしっかりねじ込みます。
〜木ダボを取り付け〜
次に木ダボをボンドで取り付けます。ボンドはこぼれやすいので床に新聞紙など引いておきましょう。
木ダボを取り付けたら、飛び出している部分にもボンドを塗ります。
〜厚い板を取り付ける〜
最後に幅の厚い方の板を取り付けて、補強金具をボルトで打ち込めば完成
まとめ
いかがだったでしょうか?
以外に簡単に一枚板の棚板が作れると思ったのではないでしょうか?一枚板の棚板はスッキリした印象で、金具も目立たないので大満足しています。
奥行き130mmという部分も、大きなものは置けませんが、圧迫感のないミニマルなサイズで正解だったと感じています。部屋にものを飾るスペースが欲しいと思っている方には、おすすめのDIYですので、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?