【ダイニング編】プロが伝える照明計画のコツ|おしゃれな空間づくり

今回は、ダインングの照明計画のポイントについてご紹介します。「ペンダント」「シーリング」であったり様々な照明の種類からどのような照明を選べば、雰囲気が良くなるのか?照明とインテリアの関係を深掘りしてご紹介します。

我が家のダインングの間取り

まずは、今回いろいろな照明を配置する我が家のダインングの間取りについてご紹介します。
我が家のLDKはL字型をしており、おおよそ20畳程度あります。その中でもダイニングはエントランスに一番近く、約6畳程度の広さがあります。

ダイニングテーブルを円卓へ変更

実は、我が家のダインングテーブルは従来、150×80cmサイズの円卓を使っていました。オーク材のオイル塗装のダイニングテーブルで風合いがよく気に入っていました。
他方、我が家の第一子誕生とともに、円卓へ変更することとなりました。主な理由としては以下の通りです。

・ウレタン塗装へ変更してメンテナンスの手間を省く
・チェア配置の自由度が高い円卓を採用
・エクステンション機能付きで来客時にも対応可能

そして、今まで使っていた3連のペンダントライトは、円卓とのバランスが悪いので、このダイニング部分の照明を模索する意味合いも含めて、照明によって空間がどのように変わるのか解説していきます。
なお、今回の照明は全てART WORK STUDIOのご協力をいただいて準備して製品になります。

公式サイト

照明計画が何故インテリアにとって大切なのか?

まずは、インテリアにとって「光」が重要というお話をします。
ピンタレスト・Instagramでオシャレなインテリアの画像を探すと、必ず「光」が良い仕事をしています。
「窓からほんのり入り込む自然光」
「ナイトシーンを間接照明で演出」
こういった雰囲気づくりは、「光」があってこそ成り立ちます。

例えば、日本の住宅で一番多いのが部屋の中央に円盤型のシーリングライトを設置して満遍なく空間を均一に灯すタイプ。実用面では素晴らしいのですが、
「自然光のようにソフトな光を作る」「光の陰影を産む」といった効果は期待できません。

また、照明は光が点っていない時の見た目も重要です。そういった点で、前述の平凡なシーリングライトから一歩抜け出して個性のある照明を使うことがインテリアにとってはメリットがとても多いです。

ダイニング周辺の照明選びのポイント

今回は、以下の5つのポイントを実際の製品を使いながら解説します。どの照明も「空間演出」「実用面」の両方にフォーカスを当てて、照明の種類を変えるくとで空間にどのような影響があるのか?雰囲気が変わるのか注目してください。

①照明の「高さ」で空間にリズムを生む

②大胆な大きさで空間を印象づける

③ダイニング周辺の抑揚を与える照明

④「照明のデザイン」で空間にアクセントを

⑤シーリングライトで広々とした印象を与える

照明の「高さ」で空間にリズムを生む

ダイニングの照明で最も重要な要素の一つが「高さ」です。
テーブルの天板から60〜80cm程度の位置が、食卓に適度な明るさを確保しながら圧迫感を与えないバランスと言われています。
光がテーブルに集中し、光の陰影ができインテリア全体の立体感を与えます。
また、複数の照明をあえて高さ違いで配置すことでリズムが生まれ動きのある印象に。
インテリアとしての見せ場をつくる意味でも、照明の「高さ」を変えてリズムを産むのは有効な方法です。

Vision 3 LED-ceiling lamp はバーライトが互い違いに3本配置されたデザインで、各バーは回転させたり角度を変えたりすることができます。
・壁スイッチで2パターンの照明色を選べる
・本体のバーを捻ることで無断階調こうも可能

照明をテーブルに向けて手元を照らしたり、周囲を照らしたりと、照明演出のバリエーションも増えるのがメリット。シーンごとに角度を変えたり、気分転換で光の演出を変更したりできます。

配置場所としては、縦のラインが印象づけられるので、ダイニングテーブルの中心に灯すととてもバラインスの良い印象が生まれます。

使用アイテム

商品名:Vision 3 LED-ceiling lamp BK
価格:66,000円(税込)
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大胆な大きさで空間を印象づける

大きなペンダントライトによって、空間にフォーカルポイントが生まれダイニングに「場の重心」ができます。
天井からの垂直ラインが生まれ、空間に安定感とリズムが生まれるのも特徴。
大きなシェードは光をしっかりとテーブル面に届けると同時に、周囲にやわらかな影を落とすため、陰影のコントラストによって立体的で奥行きのある雰囲気を演出。
特に夜間は、まるでレストランのような特別感が漂い、照明器具そのものが「オブジェ」のような役割を果たします。

Monday-pendant GYは、直径60cmもある大きなサイズのペンダントライトです。比較的フラットなシェードは、光を広く拡散することができます。
シェードのグレー色はニュアンスカラーで、少し青みがかったブルーグレーのようにも感じられ、マットな質感がとても良いです。

コードのは糸依りコードとなっていたり、ソケット部分のゴールドであったりと、エレガントな雰囲気も漂う照明となっています。

ペンダントライトといえばコンパクトなサイズの物が主流ですが、思い切って大きなサイズを灯すと空間が一気に垢抜けるのでオススメです。

使用アイテム

商品名:Monday-pendant GY
価格:45,100円(税込)
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ダイニング周辺に抑揚を与える照明

自宅のダイニング周辺にはどんなアイテムが配置されていますか?
我が家では、「アート」「スツール」などを配置しています。せっかく「飾っている物」がある
のなら、そこに照明をあててダイニング周辺にもフォーカルポイントを作るのも良いでしょう。
その際に活躍するのが、「スポットライト」「ポータブルライト」です。

我が家ではスポットライトをライティングレールに設置して、壁面のアートを照らしています。直接アートを照らすのではなく、少し上方の壁を照らすようにしてアートに間接光が注ぐようにしています。
Grid slim 2-duct down lighは、1灯タイプと2灯タイプがあり我が家では両方のパターンを使っています。1灯の物はアートを照らすのに使っています。また、2灯タイプは壁や天井を照らして、ペンダントライトでは光が届かない周囲の光量を補っています。

また、ポータブルライトはダイニングテーブルの上であったり、スツールの上に配置したり、カップボードの上に配置しています。光源が天井意外にあることで、光源が拡散してより美しい空間演出ができます。

複数照明を灯す際のコツとしては、空間を上下に3分割して、それぞれの高さに照明をバランス良いく配置していきます。一つ一つの光量は落として、全体として光量が足りているか判断するために調光できる照明をセレクトすると良いでしょう。

Rondo LED-table lampは、アルミを削り出したようなルックスの照明で、クラシカルな雰囲気があります。とてもシンプルな円盤とポールが組み合わさったルックス。センターポールには、ローレット加工を施すことによって、デザインのアクセントとなっており、移動する際にもそこをグリップとして持ち上げることができます。

使用アイテム

商品名:Grid slim 2-duct down light
価格:19,800円(税込)
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使用アイテム

商品名:Rondo LED-table lamp
価格:39,600円(税込)
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「照明のデザイン」で空間にアクセントを

照明器具そのもののデザインは、ダイニングの印象を大きく左右する要素。インテリアにおける照明は単なる「光源」ではなく、空間の主役にもなり得る存在。
特にダイニングテーブルの上に配置される照明は視線を集めやすいため、器具の形や素材、色味にこだわることで、部屋全体のスタイルを際立たせることができる。
あえてアートのようなフォルムを選ぶのもおすすめ。

Harvest-pendant light 1は、スチールのワイヤーを網目上に職人が手作業で編み込んだシェードになっています。くびれのあるシェードのシルエットは、単調になりやすいシェードデザインにアクセントを加えています。
光が灯っていないシーンでは、オブジェのように目を惹く存在になります。ある程度のボリューム感もあるので、高級感のある空間を演出できます。
他方、この手の照明は光源が露出しているので、視線の近くに配置するとチカチカと眩しく感じる可能性もあるので、配置する高さを工夫したり、少し離れた位置に設置したりする工夫が必要です。

使用アイテム

商品名:Harvest-pendant light 1
価格:69,300円(税込)
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シーリングライトで広々とした印象を

天井からぶら下がっているタイプの照明は空間を印象づける効果がある一方で、圧迫感を出してしまう可能性がある。

空間の広さを主張したい場合には、天井近くに光源が集中している照明を選択することがオススメ。

ただの円盤型のシーリングライトでは、アクセントが物足りないので「Phantom LED-ceiling lamp」のようにデザイン的にもシンプルかつ少し個性のある照明を選ぶのがポイント。
こちらの商品は、調光直色できアッパーライト単体で点灯することもできます。なので、ナイトシーンでは間接照明と一緒に使って空間を演出することができます。

この手のシーリングライトは、空間全体に均質に光を届けるので、ダイニングで「作業する」「勉強する」といった方で、実用性を重視しる方には特にオススメ。
Phantom LED-ceiling lampは、形状で個性を出したり、アッパーライトがついていたり、実用面とデザイン性のバランスが取れた製品です。

使用アイテム

商品名:Phantom LED-ceiling lamp
Color : ブラック+ライトウッド
価格:53,900~59,400円(税込)
商品ページはこちら

最終的にセレクトした照明はこれ

我が家がセレクトしては照明は、最終的に「Monday-pendant GY」です。
これは、超大ぶりなペンダントライトで、他のブランドでもあまり見ないような、シンプルで大胆なデザインです。ART WORK STUDIOさんのショールームへ訪れた際に、初めて見た時からとても心が惹かれていた製品であることも含めて今回はセレクトしました。

〜よくあるサイズのペンダントライト〜
こちらの「Wave-pendant」は、直径約30cmのペンダントライトです。こちらのペンダントライトでも、ダイニングを照らすための光量としては、十分足りています。
110cmのダイニングとの大きさのバランスも悪くない印象です。減点のないシンプルなインテリアがお好きな方だとこのサイズ感もありです。

採用した主な理由としては以下の通りです。色々理由は書かれていますが、「一番気に入った」というフィーリングを一番にしてセレクトしました。

・大きなペンダントライト一灯が円卓と相性が良い
・空間全体の中でも存在感のある照明となる
・見た目のインパクトが大きく空間の雰囲気を一気にエレガントにする
・シェードのニュアンスカラーが石目調の壁とリンクする

まとめ

今回は我が家のダイニングを中心に照明計画のポイントを実例を交えてご紹介しました!ぜひ、今回の情報を参考にインテリアを楽しんでいただければと思います。

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