
今回は、一人暮らしの住宅において特に「6~8畳の部屋」における家具&照明の配置のポイントについてご紹介させていただきます。一人暮らしのワンルームは広さの制限はありますが、おしゃれな空間もポイントを抑えることで簡単に実現することができます。
一人暮らしの部屋の悩み

・部屋が狭くてどのような家具を購入すれば良いかわからない
・家具を配置してみたがしっくりこない
・既存のフローリングに合わせた家具選び
・照明が単調になってしまう。
Beforeインテリアの間取り
現状は約8畳程度の一人暮らしの典型的な間取りです。
長方形方の間取りで玄関からダイレクトにメインの部屋に侵入できるようになっています。一見するとまとまった間取りですが、少し問題点もあるのでその部分を解決して垢抜けた間取りにしていきましょう。

現状のインテリアの良い点
家具の大きさのバランスが良い
一人暮らしの部屋ではありますが、
・シングルのベッド
・2シーターのソファ
・センターテーブル
・チェスト
といったミニマルですが、必要な家具はしっかり揃っている印象です。サイズが大きすぎないのも部屋に圧迫感を出しておらず好印象。
チェストがあることで衣類をしっかり収納できているのかなと考察できます。

鏡を大きなものを採用している
姿見としても実用的ですし、部屋を広く開放的に見せる効果があります。

間接照明を多用している
部屋を眺めていると「間接照明が多数」あります。ナイトシーンの画像では多灯分散が上手くできている印象でこの点はとても良い点だと感じました。

観葉植物を取り入れている
一人暮らしの家庭では、なかなな手を出さない方も多いですが、こちらの実例では「床置きの植物」「ハンギング」と複数の場所で植物を取り入れているのが好印象でした。

問題点
それでは、現状のインテリアの問題点について深掘りして見ていきます!
ベッドが窓を塞いでいる
自然光が唯一はいる場所を阻害している。

物が収納されずに露出している
見せる収納とも言い難い雑多な物が格が書で散乱されている。パッケージがオシャレなコスメなどもありますが、バラバラに配置されており整っている印象とは言い難いです。

チェアの意味があまりない
チェアが配置されているのに、使い道がなさそうに見えます。おそらく、来客用のサブのチェアのあのかもしれませんが、机がないのにチェアという選択肢は少しオススメできません。

カラートーンが統一されていない
カラートーンとは、色の「明度」「サイド」のグルーピングのことを意味します。
インテリアにおいては、これらの特定のグループを意識してアイテムを揃えていくことが重要です。
今回の事例では以下のような点が少しカラーコーディネートの観点としてかけているかなと感じました。

・家具によって使用されているブラウンの種類が異なる
・アイアン+ウォルナット&アイアン+ホワイトが混在
・床材と家具のカラートーンがズレている
動線が狭い
動線に関しては、室内中央は余裕のあるスペースで良いのですが、入り口のあたりの動線がとても狭いです。ベッドとチェストの間のスペースがおそらく30cm程度しかないように見えます。
動線は少なくとも60cm程度は見ておくことが理想です。
Afterインテリア
それでは、問題点を踏まえてどのようなインテリアに仕上げたのか見ていきます。
なるべく、家具を新く購入することが無いように使えるものは残しながらインテリアコーディネートそしました。
既存のインテリアの雰囲気を生かしながら、「上品さ」「軽快感」をプラスしていきました。間取りに関しても、「動線」「中央に広いスペースを作る」を意識して配置し直しました。

ベッドを室内側へ移動
ベッドをまずは室内側へ移動しました。これによって、入り口の動線がよくなりました。
また、外からの光が直接入ってきて、朝起きた時点で眩しいということも軽減できます。

円卓を採用
そして、スペースを見て窓辺に直径90cmの円卓を配置しました。このように8畳程度の間取りでも円卓は角が出っ張っていないので、動線を確保しながら配置しやすいのがメリットです。
円卓の直径は大きくても90cmがこの間取りでは、最適だと考えました。
円形のラグはソファの前でなく、円卓の側に配置しているのもとてもまとまりが出ました。
窓辺に円卓を配置することで、朝日を感じながら食事をしたりなど楽しめます。

チェアを新調
既存のチェアは、他のアイテムとの調和が取りづらい「カラー&素材感」であったため今回はチェアを2脚新調しました。
一つ目がスケルトンチェアです。ステンレスの素材感はどんな素材とも馴染みやすく、スケルトンであることによって、軽快感が産まれます
二つ目のチェアは、ブロンズ色のステンレス素材のスポークとキャンバス生地が特徴的なチェアです。軽快感がありながら、フロアと家具のブラウンの間のカラーをセレクトすることで、構成するカラーの隔たりを軽減しています。


観葉植物の配置
既存のインテリアでは、窓から少し離れた位置に観葉植物が配置されていました。植物を移動させてチェストの脇に配置をして見ました。
植物の高さは、プロジェクタースクリーンの邪魔にならない高さで、既存の物の成長した姿をイメージしています。。

雑多なものは収納する
既存のインテリアでは、雑多な印象を生んでいる、書籍やコスメなどがありました。
これらは、垢抜けた印象を出すためには、見せない収納にしまうのがおすすめです。細々し過ぎている物を見せてしまうことを避けてインテリアコーディネートすることで洗練された印象が増します。
ベッドサイドのテーブル
センターテーブルを排除して、円卓のサイドテーブルを配置しました。窓辺の円卓と形状に統一感を持たせることでまとまりのある印象に仕上げています。
円卓は軽快感があるデザインで、書籍を多少は配置しても良いかなと考えています。少しの書籍であれば、「趣味の読書」「適度な生活感」を持たせたコーディネートができます。

プロジェクターを採用
こちらのインテリアでは、元々テレビは配置されていませんでした。
しかし、ソファがあってゆったりとした時間を過ごすために、一つの提案としてプロジェクターとスクリーンを配置しました。
もちろん賃貸の場合には、天吊りのプロジェクターは配置できない場合もあると思うので、その場合にはコンパクトなプロジェクターになるかと思います。また、スクリーンに関しては、壁設置の場合には、壁美人など賃貸の方にも採用しやすいような壁固定金具があるので、スクリーンも採用できる場合が多いはずです。

壁面に棚板のを追加
ベッドのそばには、棚板を追加しました。入り口から入って対角線上にフォーカルポイントを作ったのが意図です。ベッドの側なので、物の落下を考慮して耐震マットなどを活用したりする必要はありますが、こちらのような棚板も賃貸でも採用しやすい物がたくさんありますので、活用するのもおすすめ。

また、趣味のレコードのジャケットですが、プロジェクタースクリーンや窓枠を上を避けて配置しました。この手の趣味のアイテムは以下に注意することが重要だと考えています。
・何ヶ所にも飾ると雑多な雰囲気が出る
・均等配置して整っている印象を作りながら飾る
多灯分散
こちらは、既存の間接照明を使って多灯分散をしています。ピントとしては、部屋の中で照明の位置を分散させることと、壁際に照明を配置して間接光によって柔らかい光を作っています。

ルーバーを設置
あとは、こちらの間取りのパターンでは玄関を入ってから直接部屋の中が丸見えになってしまっていたので、玄関を入ってすぐに間仕切り壁を設置しまいた。
これによって、適度に視界を遮りプライバシーを確保できますし、部屋の中のインテリアの一部として活躍してくれます。ルーバーはハードルが高いように思うかもしれませんが、DIYでも賃貸の物件で採用できるのでオススメのアイテムです。


〜まとめ〜
今回は一人暮らしの実例を改善する過程を通して、6〜8畳程度のインテリアのコツをご紹介しました。是非、ご自身の住宅のインテリアにも
