インテリアにとってカラー選びは重要な要素
今回はカラーコーディネートの考え方の基本を3パターンに分けてご紹介します。3つのパターンとは
・同系色でまとめる
・ベース3色で構成する
・多くのカラーを取り入れる
好みのパターンを見つけてポイントを押さえたインテリアコーディネートをしましょう。
インテリアの4要素
インテリアコーディネートにおいてその良し悪しを決めるのが、以下の4要素です。
「色」「素材」「質感」「光」
これは主に「インテリアの4要素」と呼ばれています。
今回はその中でも最も重要といって良い「カラーコーディネート」に注目していきます。
「センスがないから」
「すでに家具を買ってしまった」
などの理由で諦めていたからもまだ間に合います。今回は「内装・家具をリメイクする方法」もご紹介します。
同系色でまとめる
一つ目のパターンは「同系色でまとめるパターン」です。こちらはこんな方にオススメ
・シンプルなインテリアが好き
・モダンな雰囲気を作りたい
・カラーコーディネートを考えるのが面倒
モノトーンで揃えるのが一番簡単
モノトーン、つまり「ブラックからホワイトまでの無彩色」でインテリアを構成するのが、最も簡単なパターンです。ブラックで全てを構成するのは部屋が暗くなり現実的ではないので、「ホワイト」や「グレー」の一色で部屋を構成するのがオススメです。
ポイントは以下の点、
・明度の異なるアイテムを集める
・床材はホワイト〜グレーがオススメ
〜明度の異なるアイテムを集める〜
以下の事例では多くのモノがホワイトで構成されていますが、「明度が異なったり」「くすんでいるアイテム」を取り入れています。
〜床材はホワイト〜グレーがオススメ〜
このパターンのインテリアには、モノトーンの床材がマッチします。床材がブラウンの場合にはラグを敷いてカラーを調整するのもオススメ。
アクセントカラーはなくても良い
皆さんの中身には、「アクセントカラー=オシャレ」と思っている方も多いのではないでしょうか?
そもそも、アクセントカラーとは「メインカラー」「アソートカラー」と区別されて使われる言葉で、部屋の1割程度の面積を締めるように配置するのがセオリーとなっています。
しかし、「同系色でまとめる」パターンでは、アクセントカラーは必要ありません。意図しない色が加わると全体のイメージが変わってしまうので注意しましょう。
モダンな雰囲気を作りやすい
ホワイトやグレーで統一された空間は、シンプルモダンな雰囲気を感じさせます。特にシンプルで洗練されたインテリアを目指している方は以下のポイントを押さえてモノを配置しましょう。
・構成している要素(家具・雑貨)が少ない
・空間に余白を持たせる
〜構成している要素(家具・雑貨)が少ない〜
〜空間に余白を持たせる〜
モダン系のインテリアではモノを少なくして「余白」を作ることが重要
モノの色を選ぶのが簡単
「同系色でまとめる」パターンでは、カラーを統一しているのでアイテムを選ぶのが簡単です。家具・ディスプレイ雑貨を選ぶことのポイントは以下の通り。
・「質感」「明度」が異なるアイテムを取り入れる
・「形」は統一するのがベター
〜「質感」「明度」が異なるアイテムを取り入れる〜
ホワイトやグレーを基調としていますが、陶器・樹脂・スエードを取り入れています。
〜「形」は統一するのがベター〜
家具・クッションなどエッジが取れた形状のものを基調としています。
ベース3色で構成する
続いてのパターンは
「メイン」「アソート」「アクセント」カラーを選ぶ方法です。
最もスタンダードなカラーコーディネートではありますが、今回の3つのパターンでは一番難しいです。。しかし、以下のポイントを押さえて完成度を高くしましょう。
ベースの3色の割合
ベースとなる3色の割合は以下の通り、
「メイン:7割」「アソート:2割」「アクセント:1割」
しかし、重要なのは”これはあくまで目安”だということです。全体のバランスを見ながら自分なりの好みで割合は調整することをオススメします。
トーンチャートに注目する
トーンチャートとは、以下の「明度」&「彩度」で構成されるカラーマトリックスのことを言います。これはインテリアにとって、最も重要な観点と言っても良く完成度に大きく影響します。
「ベース3色で構成する」のインテリアコーディネートでは、トーンが同じカラーを選びましょう。そうすることで、全体を見た時にまとまりのあるインテリアに仕上がります。
内装と統一することで完成度UP
インテリアにとって「内装」と「家具・雑貨」の統一感を持たせることは重要です。
内装とは主に「壁」と「床材」が多くの面積を占めています。考え方のポイントは以下の点です。
〜無彩色の壁紙はインテリアの邪魔をしにくい〜
壁・床材が無彩色で家具などに色があっても邪魔をしない。
〜アクセントクロスはカラートーンに注意〜
「グレーイッシュトーン」のアクセントクロスがモルタルとの統一感があるパターン。
〜床材は「光沢感」や「明度」で合わせる〜
床材とテーブル天板がともに微光沢で相性が良い。
無彩色は要素に入れない
「ブラックからホワイトまでの無彩色」は他のカラーとは異質な要素です。基本的には他のカラーコーディネートの邪魔をしないと言って良いでしょう。しかし、以下の点には注意が必要。
〜ブラックを多くの面積で使わない〜
渋みのある洗練された空間ですが、少し暗いと感じる方もいるのでは?部屋が暗くなりすぎることに注意
多くのカラーを取り入れる
続いては「多くのカラーを取り入れる」パターンです。これは、3色で構成するパターンに似ていますが、よりフレキシブルに多くのカラーをあえて使います。
・カジュアルなインテリアが好き
・好みのカラーが決まらない
・海外風のインテリアを目指したい
そう言った方にオススメのパターンです。
カラートーンを意識する
3色で構成するパターンと同じようにカラートーンを意識することで完成度の高いインテリアに仕上がります。
同じカラートーンから色を選んでいく事でインテリア全体の雰囲気作りがしっかりできます。
〜ストロングトーン〜
こちらははっきりした色使いを多用しています。壁紙はあえて薄い色で家具のカラーを際立たせているコーディネート。
カラーの数には制限がない
このパターンでは「カラーは何色まで?」といった制限はないと考えます。
あえて多くのカラーを使っていると意識させるために、多くのカラーを取り入れるのもありですし、3色構成のパターンに近いイメージでカラーを絞るのもオススメです。
〜カラーの多い実例〜
〜3色構成に近い実例〜
カラーが混在するアイテムを取り入れる
「異なるカラーのアイテムを繋ぐ役割として」、同じアイテムに多くのカラーを使ったアイテムを取り入れるのもオススメ。家具で取り入れると「ただ派手だな」と言った印象になりかねないので
・クッション
・ラグ
・オブジェ&雑貨
で取り入れるのがオススメ。
家具のリメイク方法
ここまではカラーコーディネートのポイントをお伝えしました。
そこで、「今の家具の色じゃダメだ」と思った方も多いのでは?ここからは、すでに持っている家具のカラーを変更するアイディアを共有します。
ファブリックをリメイクする
家具を構成するパーツのほとんどが以下の素材でできています。
「木材」「金属」「ファブリック(生地)」
このうち、「「ファブリック(生地)」はカラーや質感を変えやすい部分になります。
〜クッションカバーを変更〜
〜椅子の張り布を変更〜
〜ソファにブランケット・ファーを配置〜
テーブル天板を入れ替える
テーブルの天板のカラーがイマイチ。。
そう思っている方には、「koromo table top」がオススメ。
手持ちのテーブルに被せるだけで、異なる「カラー・質感」を手に入れることができます。
扉面材をリメイク
チェスト・カップなど平らな扉であれば、リメイクシートを使って雰囲気を変えることができます。カラーの変更もオススメですが、天然素材を用いるのも洗練された雰囲気になってオススメです。
〜木目調の扉にリメイク〜
内装のリメイク方法
壁紙や床材を家具のカラートーンと合わせてリメイクするのもオススメ。
賃貸でも現状復帰できるアイテムもあるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。大きく分けると以下の3パターンのアレンジがオススメ。
・グレーイッシュなカラーをプラス
・木目調or石目調の天然素材
・床材をホワイトにする
床材を変える
〜床材をホワイト〜
床材を無彩色にすることでインテリアの邪魔をせず洗練された空間になる
壁紙を変える
〜グレーイッシュなカラーをプラス〜
グレーは無彩色でありどんなインテリアとも合わせやすいのでオススメ
〜木目調or石目調の天然素材〜
〜まとめ〜
今回は以下の3パターンでカラーコーディネートについて解説しました。ゼロベースでインテリアを作るのではなく、こういったルール決めをすることで、よりシンプルにインテリアを楽しめるのではないでしょうか。今回のアイディを参考に自宅のインテリアもワンランク上の仕上がりを目指してみてください!
・同系色でまとめる
・ベース3色で構成する
・多くのカラーを取り入れる