今回はおしゃれな北欧チェアを安く購入したい。そういった方の選択肢として、リプロダクト家具というものがあります。今回は「北欧チェアとは?」「リプロダクト商品とは?」についても解説します。
また、北欧チェアは「高い」というのは確かですが、少しでも安く買う「方法」「場所」をご紹介します。
なお、以下の記事で「オススメの北欧チェア10選」をご紹介しているのでそちらも参考にしていただければと思います!
北欧チェアとは?
そもそも、「北欧家具」「北欧チェア」には明確な定義はありません。
しかし、一般的に「北欧チェア」といった時には、
「1900年代にデザイン・製造された名作チェア」といったイメージを持つ方が多いはず。
そして、名作北欧チェアは現代でも、ほぼそのままのデザインで製造・販売されており「おしゃれな家具の代名詞」となっています。
北欧チェアは何が凄い?
一般的に家具のデザインというのは、1900年代の半ばで完成されたと言われています。
現代でも、当時にデザインされた家具がスタンダードとして継承されている部分が多いです。北欧チェアもそのスタンダードの中のひとつだと言えます。
北欧家具の凄い点は以下の通り、
・長い歳月が経った今でも愛され続けている
・とにかく座り心地が良い
・製造の工程が完成されており品質が安定
・素材、手間にコストを惜しまない
このように北欧チェアは、とにかく「デザイン」「座り心地」「素材」「品質」の全てのレベルが高く、価格が高いだけの価値があるプロダクトだと言えます。
例えば、日本で最も有名なYチェア(CH24)では、製造工程が100以上あり、ペーパーコードを1脚セットするのに職人の手で1時間は最低かかるそうです。そのペーパーコードは120mにも及びます。
リプロダクト
リプロダクトという言葉は一般的に以下のような事柄を意味すると言えます。
意匠権を中心とした家具のデザインを保護する知的財産権の保護期間が満了し、有名デザイナーなどが手がけた人気の家具を、正規メーカー以外の企業が復刻版として製造した家具のことをいう。
https://www.publication.law.nihon-u.ac.jp/pdf/property/property_9/each/09.pdf
また、「リプロダクト家具」と同様の意味で「ジェネリック家具」という言葉もあります。いずれにしろ知的財産権の保護期間が満了したプロダクトを意味する言葉になります。
リプロダクト家具の特徴は「安く購入できる」という点にあります。名作チェアが安く買えるのであれば購入したい。そう思う方も多いのが現状です。
こちらの記事ではオススメの北欧チェアを10選ご紹介しているので、是非チェックしてみてください。
オススメの北欧チェア10選(準備中)
リプロダクト家具を購入する場合の注意点
リプロダクト家具を購入する場合の注意点をいくつかご紹介します。
販売されて=合法ではない
名作チェアが安く買えるリプロダクト家具ですが、家具を取り巻く法律には以下のように複数ありとても複雑になっています。
・意匠法
・著作権法
・商標法
つまり、例えば立体商標をとっていない家具だとしても、商標法により守られている場合には、「〇〇チェア」として販売していることが違法になります。もちろん、違法な商品とわかって購入することもよろしくないでしょう。
ちなみに、かの有名な「Yチェア」は立体商標が登録されています。
なので、購入したい商品がしっかり上記の法律等で保護されているか調べて購入する必要があるといます。
品質は正規品に劣る
やはり、安く購入できることには理由があります。正規のメーカー以外で作られた家具は、見た目こそっくり復刻されていますが、品質は劣ってしまうのが現状です。
北欧チェアを少しでも安く購入する「方法」「場所」
長年家具を見てきた経験からお伝えできる北欧チェアを安く購入できる唯一の方法は以下のパターンだと考えています。
セール品・展示品を購入する
家具店では定期的に展示商品を入れ替えるために、展示品をセール品として販売しています。家具は経年変化で、「座面がクタってきたり」「変色したいり」します。なので、必ず新品を展示する観点からセールをします。
セールのタイミングは家具店によって異なりますが、季節の変わり目が多いと言えるでしょう。気になる家具店がある場合には、過去情報をチェックしてセール時期を知っておくと良いでしょう。
中古品を購入する
現在では、メルカリ・ヤフーオークション・セカンドストリートなでネットや実店舗で中古家具が流注しています。個人的には実店舗のリサイクルショップだと、「正規品かチェックしている」「ネット購入できる」という点でオススメです。
中古品をビンテージ家具を購入する感覚で購入するのもオススメです。
そして、リペアが必要な場合にはお近くの家具店に依頼するのも良いでしょう。
まとめ
今回はリプロダクト家具について解説させていただきました。
しっかり、理解をして購入することは問題ないですが、購入する場合には少し注意点もある商品だということを知っておく必要があります。
是非、今後の家具選びの参考にしていただければと思います。